5羽のカモメが防波堤にとまっている。
そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。
残っているのは何羽だい?
・・・・・4羽です。
そうじゃない。
5羽だよ。
いいかい?
誤解されがちだが、
決意そのものには何の力もないんだ。
そのカモメは飛び立つことを決意したが、
翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったまま。
残りのカモメとどこも違わない。
人間だって同じだよ。
何かをしようと決意した人と
そんなこと考えてもいない人とでは
何の違いもないんだ。
ところが人は、
他人のことは行動で判断するのに、
自分のことは決意で判断することがよくある。
しかし、
行動を伴わない決意は、
期待してくれている人に対する裏切りでしかない。
引用:『希望をはこぶ人』アンディ・アンドルーズ著
さて、前回からの続編ですが1ヶ月も経ってしまいました。
いよいよ本格的にIELTSの勉強を始めたり、知人のホームページ制作に着手したり、引越しに向けた断捨離キャンペーンが盛り上がってきています。
そんなこんなで、時間の余裕があるときにゆるりと更新していければと思ってます。
ところで、冒頭の詩をご存知でしょうか?
学生時代に出会ってこの方、幾度となく読み返しては自分に言い聞かせています。(この本自体は読んだことがないので感想求めないでください。近日中に読みます。)
厳しい。。実に厳しく人間の本質をえぐり出していますね。
本当にその通りだなと思います。皆さんにも思い当たる節はないでしょうか。
Principle2は「決意即行動の大切さ」について。(無論、自分への戒めでもある。)
Principle1でとりあえずの目標は立てました。さてその後どうしましょう。
決意をキープするための方法をあれやこれや探りますか?
目標達成後の自分を妄想してみたりしますか?
達成後のご褒美を考えてみますか?(全部自分がやっていること)
答えは簡単。とにかくすぐにちょっと動いてみること。
これには脳科学的な側面からも裏付けがあるようです。
勉強しなきゃいけないのに、全くやる気が出ない。そんなとき、行きつけのカフェに行けば自然と勉強が進んだという経験はないでしょうか。
これは、「カフェに行く」というちょっとした行動によって、脳内の”側坐核”という部位が刺激されることと関係があるとのこと。モチベーションの正体であるドーパミンはこの側坐核という部位で生成されており、行動することによって側坐核が刺激され、やる気(ドーパミン)が出てくるという構造らしい。
「やる気がないから動けない」のではなく、「動かないからやる気が出ない」が本来正しいんですね。
逆にいうと、少し動いてしまいさえすれば、ドーパミンが分泌され、そこまでやるつもりがなくても自然と事が進んでいくんですね。
ちょっと髪の毛邪魔やな〜と思って軽くコロコロしだすと、いつの間にか本格的に掃除機かけちゃう性なんですが、性というより誰にでも本来備わっている脳の働きのせいだったのかと納得。
誰にでも平等に備わっているこの最強システムを使わない手はないですね。
ちなみに、少し前に流行った「やる気スイッチ」なるCMがありましたが、そんなものはそもそもないみたい。
”「やる気」という言葉は、「やる気」のない人間によって創作された虚構”
なかなかのキラーフレーズ。この記事も面白いのでお時間あればご一読を。
そういえばコンサル時代にお世話になった、スーパー仕事が出来る先輩からも似たような流儀を教わりました。
「面倒なタスクが発生したときほど、先に上司とのレビュー時間を抑えてしまえ。」
これにはデッドラインを先に決めて心理的プレッシャーを活用するという側面もありますが、側坐核を刺激するという意味も大きかったのでしょう。
仕事の出来る人ほど、最初の1アクションが早いというイメージがありました。
サッカーもファーストタッチでその後が決まりますよね。
一時期サッカーの名ゴール集をYoutubeでみまくっていましたが、ベルカンプのファーストタッチは圧巻。
(この4つ目を再現しようとトライして諦めた人めっちゃいるはず。)
決意で終わってしまっていることって山ほどある。
何もアクションを取らなければ、ただの口だけ野郎。1回でもトライしてからやめれば、検証結果が得られたということ。物は言いよう。
だったらとにかくすぐにやってみよう。あとは側坐核がなんとかしてくれる。
Give it a shot.
〜つづく〜