こんにちは、三角です。
もう2021年も12分の1が過ぎようとしていますね。早すぎ。
しばらく更新が滞っておりました。
書きたいネタは山ほどあるのですが、ビジネスコンペに企画書出してみたり(惨敗)、進撃の巨人を観たり、マンション売買の交渉をしたり、個人事業主として初の確定申告の準備をしたり、進撃の巨人を読んだりであっという間に時間が過ぎてしまいました。
進撃の巨人はもはや哲学アニメですね。ウォールマリアはさながらバカの壁。ネタバレ含むかもですが記憶がホットなうちにこのあたりもBlog書こうと思います。
はじめに、重大ニュース。こちらをご覧ください。
この予告編が”三角”と書いて”みかど”と読む界隈の人間を賑わせています。
「みかど」が「みすみ」を駆逐する時代が到来するかもしれません。子どもが小学校に入る頃には先生との不毛なやりとりを根絶やしにできると信じています。
さて、鈍り腐った指先に鞭打ってまで書き残しておこうと思った今回のテーマ。
“How to take some action”
ちょうど先日、近しい人から「明確な目標があっていいなー!」「行動早くて羨ましい!」と言われて思い返してみました。
そういやいつから今の行動原則を採用するようになったんだ?何がきっかけで、どんな考えで自分は動いているんだ?
生まれつき多動症気味だった感は否めないですが、そこには何か重要なコンセプトがあるのかも・・・
20代もラストイヤー。行動原則なんてものはどうせすぐ変わってしまうだろうから、日本を去る前の記念に20代を貫いていたprincipleめいたものを書き留めておく。
電撃がほとばしった就活時のフィードバック
2012年夏、大学3年次。バリバリ就活生ならサマーインターンを始めている頃です。
翌年から留学を控えた三角青年は、「とりあえず練習がてら就活とやらを経験しておくか!」と舐め腐ったマインドでES作成やGD練習に勤しんでいました。
クソみたいなディスカッションを晒した後、先輩宅で色々話していました。例によって、興味ある業界や第一志望の企業に話は及びます。極薄の三角には到底そんなものは皆無。
「特に決まってないんですよね〜どうしましょ。」と漏らした瞬間、リヴァイ兵長が如く超硬質ブレードで斬りかかられました。
「あほやな。仮でもいいから決めとかなどこも選考通らんで。お前がどうしようかと悩んでるうちに既に目標決めてる奴らは先に進んでるで。そいつらは仮に目標が変わっても軌道修正するだけやけど、お前の場合は前に進んですらないから一生追いつかれへんで。目標なんか仮でええねん。そこに向かって必要なスキルとか経験積んでくことに意味があんねんから。」
ほぼ原文ママかと思います笑
なかなかに衝撃のフィードバックでうなじから中身出てきそうになりました。
21世紀最大の「確かに!」を披露し、その先輩も志望していた経営コンサルタントという職を仮目標とするのでした。(その後、留学を経て仮が本ちゃんになる。)
一般的には新卒で入るのが難しいとされているコンサル業界に照準を合わせることで、足りないものが炙り出され(この時点ではほぼ全てにおいて不足)、その後の就活、留学、ゼミ活動と全てに対し取り組む姿勢が変わったことは言うまでもありません。
ユートピアと化城と梅林と
その後に本を読んでいて出会ったのですが、ウルグアイのジャーナリストで詩人でもあるエドアルド・ガレアーノさんがこんな素敵な言葉を残しています。
ユートピア(理想郷)は、地平にある。私が二歩、近づけば、それは二歩、遠ざかる。私が二歩、前へ歩めば、地平は二歩、足早に進む。どんなに私が前に進んでも、決して到達することはない。それならば、ユートピアは何のためにあるのか?それは、私たちを前進させるためである。
先輩とガレアーノさん、同じこと言っていますね。
もう1つ似たようなお話。
仏典に法華七喩という面白メタファー集があります。その中の”化城宝処”という物語。
宝のある場所(宝処)に向かって、とてつもない距離を旅する人々がいました。
その道は険しく、ご一行は途中で疲れ果てて立ち止まってしまいます。
それをみたとある坊さんが、箱根駅伝でいうところの平塚中継所くらいの場所に神通力でこっそり幻の城(化城)を出現させ、あそこまで頑張れ!と皆を鼓舞します。
無事お城まで到着し、安堵する人々。ここが目的地だと思い込んでいる彼らに、坊さんはタネ明かし。これは仮の城であると。
再び進み出したご一行は残りの2区間の旅もコンプリートし、目的地の宝処へ無事辿り着くのでした。
アレンジしてますが、おおよそこんなお話。
ちなみに僕の大好きな『三国志』でも、長旅でろくに飲み物も飲めず憔悴する兵士達に対して、前方に大きな梅林があるからそこまで踏ん張れ、と激励し行軍を進めるという曹操の奇策が炸裂する名場面があります。
梅を想像したことで出てきた唾液によって一時的に喉の乾きを忘れ、無事に目的地まで歩兵を辿り着かせることができました。
化城の応用版みたいなことでしょうか。残虐で好きになれなかった曹操に心奪われた名シーンでした。
うだうだ書いてしまいましたが、これらの話に共通することは1つ。
目標は到達点としての価値が謳われがちだが、実はそこに向けて1歩でも前進するということにこそ意味があると。
ReachよりLeaveに意味があると信じ、仮でもいいから標的を設ける。
どうやらこれがPrinciple①のようです。
この原則に基づくこと早10年。今のところDamn goodです。
目標がなくてモチベーションが上がりません。。。
そんな人は目標というものが持つ価値を再考してみるのもよいのかも。あの時の三角青年のように。
〜つづく〜